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兎ノ森とツクラレシ花 Usagino-Mori’s Diary

小企業勤めの小市民のちみっちいココロとノウで書いてみます(仮)

 ここまで来ると詭弁というより強弁だ。

 

吉田証言 根拠にせず/河野談話 菅官房長官認める

  菅義偉官房長官は3日の衆院予算委員会で、「慰安婦」問題で日本軍の関与と強制性を認め謝罪を表明した「河野官房長官談話」(1993年)の作成過程に関し、「吉田清治氏の証言は客観的事実と照らしてつじつまが合わなかった。他の証言者の証言と比較して信用性が低かったことから『河野談話』に反映されなかった」と述べ、「河野談話」が「吉田証言」なるものをまったく根拠にしていないことを認めました。民主党辻元清美議員への答弁。

 安倍晋三首相も「官房長官が答弁した通りだと思う」と述べました。菅氏は「『河野談話』の作成過程において、政府は吉田氏から聴き取り調査は行ったが、信用性が低かった」とも述べました。

 辻元氏は、安倍首相がかつて、「河野談話」の根拠は吉田氏の証言によっていると発言していたことを指摘。これについて首相は、「河野談話」自体は強制連行の事実を認めていないが、「河野官房長官が(当時の)記者会見の中でそれ(強制連行)を事実上、お認めになった」「吉田証言自体が『強制連行』の大きな根拠になっていたのは事実ではないか」と詭弁(きべん)を展開しました。

吉田証言が談話において信用性が低いから反映させなかった河野官房長官が、記者会見では急に吉田証言を大きな根拠になっていたのが事実だという安倍首相の発言そのものが信頼性も信用性が低いところかないといってもいいと思う。

疑似歴史と歴史修正という物語信仰の告白を政治家が行っている異常さが恐ろしい。

権力によりそり、詭弁や暴論や虚構で固めて、無理やり存在させ、歴史修正を「疑似歴史」によって成り立たそうとする。

二千年紀のための懐疑論ガイド

「疑似歴史学

Skeptic's Dictionary: pseudohistory

  • 神話や伝説、物語など文学上の記述を文字通り事実とするもの
  • 古代の歴史家の言うことを鵜呑みにして無批判に受けとり、古代人の主張を額面どおり受けとる一方で、意見に反する経験的論理的証拠を無視するもの
  • 事実の発見、つまり過去に本当に起きたことの探求ではなく、現在ある何か政治的・宗教的な問題を支持するのを目的としておこなわれる伝道行為
  • 真実と呼べるのは絶対的に正しいことだけだが、絶対的に正しいことなど存在しない、したがって真実は存在しない、などと、極端に懐疑的な考え方に膠着して、歴史に真実が存在することを否定するもの
  • 歴史は伝説の創造にほかならず、正確性や経験的蓋然性、論理的一貫性、妥当性、完結性、公平性、誠実性などの、伝統的な学問的基準で比較することはできない、道徳や政治の立場で比較すべきだと主張するもの
  • 古代の文献を選択的に用いて、問題に適したものだけを好き勝手に引用し、適さないものは無視するか否定するもの
  • 何らかの可能性があるというだけのことがらでも、意見にかなうものであれば、あたかも信ずるに足る十分な事実とみなしているもの
  • 人種差別や無神論、自民族中心主義、あるいは政治や宗教的議論に反対するといった理由で意見を抑圧するような陰謀がある、とよく主張するもの

このサイトの「疑似歴史学」というのが彼らの主張や手法を考えるとピッタリであることが分かる。

かれらは「近代」を対象にしているから「近代疑似歴史学」というべきだろう。

上記の主張をたとえば「古代」を「近代」に変えればにぴったりの名称であることは疑いないだろう。

「近代疑似歴史学」は手法として「その場しのぎの仮説」「ないものねだり」「選択的思考」「権威に訴える」「組織力強化」「論点を真実とみなして話を先に進める」「確証バイアス」「自己欺瞞」などいろいろな方法によって「疑似歴史」信仰を告白する。

池田信夫氏や長谷川豊氏、藤岡信勝氏や西岡力氏などのサイトを読めばすぐわかることだ。最近では秦郁彦氏も同じようになっていると思う。

 

池田センセイ、永井和はウェブサイトに「そんなこと」を書いていますよ! - 永井和の日記 - 従軍慰安婦問題を論じる

 

 

「疑似歴史」をどうやって構成するのか、同じサイトではホロコースト修正主義についても言及があり「歴史修正研究所」についての項であるが

 この``歴史''研究誌は、ホロコーストをバイアスのかかった歴史家による誇張であるかのように見せることだけを目的としている。この研究所は1978年に設立された;研究所は、``歴史の真実と正確性を追求する研究教育と出版のセンターである''と主張している。もし真実と歴史的正確性だけがこのグループの目的だとしたら、はたしてこのような騒ぎを起こしたりするものか疑わしいものだ。ところがこの推進者たちは真実よりも憎悪に強い関心を寄せているようだ。したがって、たとえ彼らがホロコーストの誤りを正しく同定してみせたとしても、彼らは軽蔑とあざけりしか得ることはできないだろう。なぜなら、彼らはホロコーストの核心的疑問については、けっして取り扱おうとはしないからだ。彼らは数字を扱う:犠牲者は600万か400万か、それともいくらか?ユダヤ人は死んだのか、それとも殺されたのか?彼らは技術的問題を扱う:このシャワー室はガス室として使うことができたか?彼らが死んだのは自然死によるのかどうか?彼らは些細な事実を取り扱う:ヒトラーは最終的解決の命令を発令したのかどうか?もし事実なら、それはどこで?彼らが扱わないのは、人種法や、他の何カ国もで``人種''の罪科によって拘束され収監された何百万人もの人々や、動物のように駆り集められて``収容所''へ送られ、そこで病や栄養失調で死んだり殺されたりした何百万人もの人々についての疑問である。ホロコースト否定論者が扱わないのは、人種偏見である。私にはべつに不思議なこととは思われない。

 これを「ホロコースト」と「南京虐殺」「慰安婦問題」に置き換えれば全くそのものではないだろうか。些細な事実を取扱い騒ぎ立て喚き散らす。

被害者がどう取り扱われ、個人の尊厳を失ってしまったのか。それを取り戻すためや二度と同じ行為が行われないようにすることについては取り扱わない。

クマラスワミ報告やマクドゥーガル報告についても、自由権規約委員会でも同じようなことを繰りかえす。

同じように説明すれば否定論者や修正主義者という「疑似歴史」を信仰する人々は「人権や戦時性暴力、女性の権利」を取り扱わない。

だからクマラスワミ報告を読まず「確証バイアス」に操られる。

朝日慰安婦報道を受け、自民党・国際情報検討委員会が政府に提出した「決議」についての荻上チキさんのつぶやき(20140925) - Togetterまとめ

「読んでないのに分かるんですか」「しっかり勉強してますから」

確かに勉強しているだろう、近現代史研究家(なんじゃそれ)水間政憲氏の確証バイアスによる選択的思考を。

慰安婦問題「朝日も産経もない。国民運動で名誉回復を」自民・稲田氏 - 産経ニュース

「朝日誤報で多くの人々が傷つき、悲しみ、苦しみ、怒りを覚えた」首相 名誉回復へ対外発信強化  - 産経ニュース

大阪市 大阪市会 「慰安婦問題」に関する適切な対応を求める意見書

歴史戦?情報戦?国際発信?

その前に「疑似歴史」「歴史修正」の広報担当者たちという「山師」たちを遠ざけることで、「確証バイアスにより選択的思考を遠ざけること」非常に大事なのではないだろうか。

朝日新聞社において必要なのは第三者委員会を立ち上げ現政権に媚を売るのではなく、それこそ報道によってきちんと慰安婦問題を報道することであろう。

安倍首相や大阪市議会の決議のように「事実やレポート、出来事、認識などを、現実の証拠ではなく、そうあってほしいという願望にもとづいて解釈すること」を批判することが重要であり、現在行われている「事実を顧みることなく故意に行なわれた場合、それは誤解、歪曲、隠匿、不誠実、あるいは事実の曲解」という行為を国際社会へ発信しないためにもそれは必要なのではないだろうか。

歴史修正、疑似歴史の山師はあのてこの手で近寄り「そうであってほしいという願望」を嗅ぎ取ってくるのだから。