コレで何を教えろと。ああ、現場が教えないようにする府教委のパワハラですね。
としかいいようががない、大阪府教育委員会謹製のゴミクズ資料がこれです。
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/5181/00201331/h1.pdf
見る人が見ればまーよーこんだけ手を抜いたことができるなあと思うんですが。
大阪府教育委員会の会議ではこんなこと言われております。
消されてはいけませんのでここに引用してみたいと思います
1 会議開催の日時
平成27年10月28日(水曜日) 午後9時27分 開会
午後9時45分 閉会
2 会議の場所
大阪府公館
3 会議に出席した者
教育長 向井 正博
委員 小河 勝
委員 立川 さおり
委員 井上 貴弘
委員 竹若 洋三
教育監 和田 良彦
教育次長 橋本 正司
教育センター所長 津田 仁
教育総務企画課長 水守 勝裕
教育振興室長 中野 伸一
高等学校課長 橋本 光能
支援教育課長 藤井 清
市町村教育室長 浦嶋 敏之
教職員室長 河西 陽三
◎ 報告事項1 「慰安婦」に関する補助教材について
(1) 会議録署名委員の指定
立川委員を指定した。
(2) 9月3日及び9月18日の会議録について
全員異議なく承認した。
(3) 議題の審議等
◎ 報告事項1 「慰安婦」の補助教材について
【報告の趣旨説明(高等学校課長)】
標記について、委員会に意見を求める件である。
【質疑応答】
(井上委員) この補助教材は、日本史の先生は目を通すと思うが、他の教科の先生は読むのか。
(橋本高等学校課長) 対象の生徒に配るが、その前段として、全教員に配布する。
(井上委員) 配布して校長が使用するように指示することを含めて報告させるのか。
(橋本高等学校課長) それは当然の前提であり、報告は、生徒が使ったことについてさせる。
(竹若委員) 世界遺産の登録の件に引き続き、いろいろな動きがある。日本政府の客観的な見解というものを高校でお示しいただく必要がある。校長、教職員を含め、府教委としての姿勢も明確にすべき。この教材をいかに活用するかで、姿勢が問われることになる。
(向井教育長) 資料の三番目に日本政府の考えを記載している。外務省のホームページに掲載されていたが、一回削除された。安倍総理の談話が出た後で、それを踏まえた形で再度ホームページに掲載されているので、それを踏まえて作成したもの。
(立川委員) 昨年からの取組みであり、よく検討してまとめていただいているものと思う。埼玉県の地理歴史の資料集を見ていて気付いた点だが、三つ目の「政府の考え」の部分、どのあたりからとったのかなということで、私が見た中では、平成26年10月14日付けの「慰安婦問題に対する日本政府のこれまでの施策」を要約したような形になっているのか、というところがちょっとわかりにくかった。埼玉県は政府見解のウェブリストを作成しており、公開されている。今回の件をどこから引用したのかというのが、ペーパーではなく、そのサイトですよというのがわかるようにしておけば。この補助教材は現時点の認識と思うが、今回の訂正であるとか、追加であるとかが、上書き、追加されていくものだと思うので、現時点での府教委としてのまとめである、ということがわかるようにしていただきたい。現時点の日付とか修正、追加というのが、いつ付けの教育委員会のまとめであるということが、わかるようにしていただきたい。
(橋本高等学校課長) 日付を明記する。外務省ホームページの歴史問題に関するQAから、抜粋ではなく、そのまま全文引用しているが、URLも参考までに掲載する。
(立川委員) そうしてもらえれば、政府がいったん削除したということがあったとき、削除された内容が教材には削除されずに残っている、とかになってしまう可能性もあると思うので、現時点での資料ということがわかるようにしてほしい。
(橋本高等学校課長) 工夫する。
現大阪府教育委員会の委員たち
18分間の会議です。これについてはまた別に書きたいのですが。
井上委員というのは松竹株式会社執行役員で松竹芸能株式会社代表取締役社長をされている方ですが、松竹芸能㈱では重要な会議にこのような意味不明の資料が出て、怒らないれないんですね。素晴らしい会社です。
松竹芸能株式会社の取締役会の威厳が試されるようなよい発言です。
日本史の先生のみならず、他の先生までご迷惑をかけ、さらには中間管理職である校長先生に生徒にまで見せるたあ、校長及び先生方をみる生徒の目はどんどん冷たくなっていくのを想像できないようです。
自分の会社じゃあないからと言ってあまりに適当すぎまいか。
竹若委員というのは元寝屋川市教育委長です。元体育教師です。
ベテランさんです。
ただ残念ながら「日本政府の客観的な見解というものを高校でお示しいただく必要がある。」ということと「校長、教職員を含め、府教委としての姿勢も明確にすべき。この教材をいかに活用するかで、姿勢が問われることになる」が両立しないということを理解しておりません。姿勢を問われる主体というのは「子供たちや未来」ではなく「日本政府」というより「安倍晋三とのその仲間たち」に問われるということでしょう。
おおっ、大阪樟蔭女子大学の学芸学部の講師なのですね。
朗報です。小河氏の講義はコピペ、引用、引用先の要約をレポートにしたらAがもらえそうです。喜べ、小河氏の講義を選んだ学生。
彼の授業はちょろい。
岩下百合子氏もそうです。
武庫川女子大学共通教育部講師なので彼女の授業も(以下略)。
事務局もパクリ、引用、コピペ、まとめ要約しかできないようなので
問題点を言っておきます。
まず、慰安婦問題に関する近年の主な動きの年表。
年表形式ですが、コレ見てわかると思いますが資料をみせるための年表ですね、コレ。
例えば、年表の中に吉田清治記事の取り消しを動きとしていれていますが、それならば吉田清治記事の発表の時期だとかそういったものは年表のトップに来るべきです。
当然ながら、吉田清治記事の背景や、それ以前の新聞の取り扱いはどうであったのか、そういうものがないと資料としては不十分です、はいやり直し。
それ以前の問題として、旧日本軍に慰安所が置かれた経緯などが必要でしょう。
発端がないのに、いきなり中途が発端となっているこのゴミ年表は「慰安婦問題」が急にでてきたように読めるのだ。年表として不十分です、ハイやり直し。
慰安婦問題を巡る日韓間のやりとりの経緯 ~河野談話作成からアジア女性基金まで~
政府発表報告ですよ、これ。
提訴からすぐ、日本政府が調査していますが、コレは翌1月に宮沢総理の訪韓ってのがあったからです。
そして翌92年の1月には吉見教授でしたか、1992 年 1 月 7 日には防衛研究所で軍の関与 を示す文書が発見されたこと。
コレが重要で1月13日には加藤発言が行われている。
なかったことっすかコレ。当時の官房長官の重要な発言です。
「軍の関与」を政府が正式に認めた最初です。この辺抜かしてどうするんだよ。
それまで政府が軍の関与を認めていなかったことを何故抜かすのでしょう。
河野談話はそれまでのまとめではないのです。
同7月には加藤官房長官における談話が発表。コレも無視。
河野談話を記載するなら、どうして河野談話に至ったのかの流れも重要です。
ハイやり直し。
当然、クマラスワミ報告やらマクドゥーガル報告などは一切入れておりません。
慰安婦問題は「歴史認識問題」や「日韓外交問題」だけではなく、本来としての意味は「戦時下における性暴力の問題」というのが重要なポイントでした。
なので、韓国だけでなく、フィリピンやビルマ、オランダ、台湾などでも被害者はいます。ならばなぜ、その話がないのでしょうか。
クマラスワミ報告やマクマーガル報告書が書かれた背景、紛争時における女性の権利の保護、性暴力をについて考えるのには取り扱わなくてなならない重要なポイントです。
出来れば、旧日本軍の慰安婦制度を雛形にしたと思われる、特殊慰安協会やそれが戦後アジアでの紛争時に受け継がれてしまったことを考えなくてはいけないのです。
でないと「あなたの恋人、父親、友人、兄弟、身近な男性は戦争になれば、性犯罪を犯す恐れがありますので、性処理センターを作る必要があります。セクシャルワーカー(彼らの論理では風俗どころか水商売も含まれます)は性処理を仕事としているので、お金を払えば奴隷的な扱いでも、それこそエロ本にでてくるような女性ですので問題はありません。戦争だから仕方のないことなのです。」ということを肯定してしまうことになります。
自身の支持基盤に遠慮して発表した安倍談話についても、あくまで安倍晋三氏が過去の談話を継承したと主張するものでしかない、安倍晋三主観の談話です。
しかもその談話はそれ自体で完結するのではなく、その後の発言や講演や安倍晋三が総裁を務める自民党での発言で補完されてしまい、どうとでも取れるように「配慮」したものです。一般的に戦場では女性は悲惨な目にあいます。その延長上に慰安婦があった、他の国でも慰安婦制度はあったなどと安倍談話は発言していますが、軍が管理売春を行うなどなかなかないのです。
安倍談話そのものは自己肯定したうえでのお詫びすなわち「しかたなかったんや、それもこれも欧米が悪いんや、だから戦争になった。戦争だから悲惨な目にあった。戦争悪いなあ」などとの戯言。
戦争になればどうも「性暴力は仕方ない。可哀そうだけど」ということを大阪府は自身の人権に対する考え方としてだすことになります。
簡単に言ってもこんな問題のある資料を現場の人間に押し付けて自身は保身に走る、挙句に問題視もせず、目を通して終わり。
18分も多分話していないでしょう、18分というのは他の議題を含めての話なので。
問題点はまだまだあり、ツッコみもまだまだありますが、
大阪府知事の意見聴取に対しての回答としてはあまりにいい加減な回答で、現場に丸投げした挙句、政府発表したことに対してだまっとけやという生徒に対するいい加減さや教育現場における教育委員の都合の押し付けという、保身が目立ちます。
松井府知事に喜んでもらおうと現場や生徒に適当なことを押し付けるというのは
現場に対するパワハラであり、生徒に対する背信でしょう。
それをよろこぶ松井府知事や大阪維新の会が見る教育の未来は暗そうです。