せめて・・・なんだけどなあ。
またぞろ出落ちのタイトル申し訳ないと思います、駄文使いの(偽)兎です。
何故「河野談話検証報告書」を読めというのかです。
本来ならば資料なり研究なりを読んだり、調べたりすればよいと思うのです。
しかし池田信夫氏に代表される「おれ知ってんだぜ、サヨクと朝日新聞の陰謀だ的発言」を読むとどうもそうは思えない。
問題にかかわる資料や研究を一向に調べもせず、つまみぐいの知識でおれ知ってるぜ的知的怠慢が恥ずかしくもないのか、もしくは炎上商法なのか、露悪的に披露されておれれるのである。
なんかアインシュタインの相対性理論は間違っていると発言する市井の方々によく似ておられる。
池田信夫氏で言うと
池田信夫 blog : 朝日新聞は慰安婦問題の本質を直視せよ
、原文を読めば「慰安婦を誘拐するな」という業者に対する監督の文書であることは明らかだ。だからこれは秘密でも何でもなく、防衛研究所の図書館で公開されていた。
これは典型的な「軍のよい関与説」である。
秦郁彦氏もそれを主張されていのは(偽)兎も知っている。
しかしこういった研究はご存じだろうか。
これは京都大学の永井和先生の研究だ。この研究を読めば池田信夫氏の主張しているような「よい関与説」に対する素晴らしい反論である。これは(偽)兎ですら少し調べれば読むことができた研究だ。しかもウィキペディアにすらそれはのっているのだ。池田信夫氏は「よい関与」説を主張するからには当然その説に反論があり研究ながあるのを御存知なのだろう。しかもその反論をうちやぶれる資料に基づいた研究をなさっているのだろう(多分してないと思うが)。
でこんなんばっか。
池田信夫 blog : 慰安婦問題は朝日・福島・吉見の共同制作
当然共同制作と主張するからには吉見氏の研究をくつがえすだけの史料やら研究やらをしているのだろう。当然共同制作というからにはその証拠やら「裏付け」やらをしているのだろう。「彼らは左翼であるから○○に違いない」というのは「裏付け」ではない。それは「思い込み」でしかないかもしれないからだ。
少なくとも池田信夫氏の次のような記事も
「思い込み」や「憶測」にすぎず、「主張」もあくまで池田信夫氏がしているだけだし、「証拠」といっているのも「他の理由が考えられる」ので「決定的な証拠ではない」のは読めばすぐわかる。
入門と書いてあるが、単に池田信夫氏の主張を述べただけで一切勉強にならない。
永井和先生のような真摯な態度はそこにはない。
池田信夫氏みたいな方はご立派すぎて下々の一般ピーポーの目に入るようなもには目を通さないのであろう。
そこで「河野談話検証報告書」なんです。
正直、個人的にこの「河野談話検証報告書」については検証メンバーの選定の仕方から言って「それはあかんやろ」と思うし、内容も批判を浴びていいようなものであると思う。
しかし「政府の調査の発表」だ。
それは批判するにしろなんにしろ目は通すべきだし、お偉方はそれを理解すべきだ。
当然朝日の吉田記事が慰安婦問題の出発点ならば、それはその報告書に記載されるべであるし、当然吉田記事の批判者である秦郁彦氏がチームに入っていればなおさらなのだ。「入れるべき」なのだ。なのに「入っていない」。
「政府の発表」に対し反論するべきだし、先日のエントリの初めに会ったような批判が上がってしかるべきなのだ。
朝日新聞の批判するよりもだ。
まあ安倍首相やら石破氏など政府与党の重職にあり、ましては調査をさせた本人が「報告書」も読んでないからと言って「読まなくていい」って判断したかもしれないけど、それなら現代史家秦郁彦氏が不憫すぎる。
発表時も吉田記事に負け今を持って吉田記事に負けるとは。
支持者ですら注目しないとは。
追加
法華狼さんの記事
クマラスワミ報告書と吉田清治証言と性奴隷認定の関係をめぐるデマ - 法華狼の日記
を読んでリンク先の
を読んだ。
この報告書別に吉田証言なくても成立するし、吉田記事に疑問であるという秦郁彦氏もきちんと取り上げている。吉田記事の反論も取り上げられていて何が不満だ?まず思った。
だからね、言及するならきちんと読もうね。
孫引きだけの発表は研究者に対する冒涜と思うよ。
ううっカテゴリが難しい・・・