兎ノ森とツクラレシ花 Usagino-Mori’s Diary

小企業勤めの小市民のちみっちいココロとノウで書いてみます(仮)

「いわゆる朝日誤報」についての報道の疑問点。

1.なぜ誰も「河野談話検証」報告について言及していない。

今年になって政府は「河野談話検証」を行っています。

しかし朝日新聞の吉田証言については一切語られていない。

起点としているのは「元慰安婦が名乗りでたこと」と「韓国の元慰安婦3人が東京地裁に提訴したこと」になっている。

1 宮沢喜一総理訪韓に至るまでの日韓間のやりとり(~1992年1月)

 (1)1991年8月14日に韓国で元慰安婦が最初に名乗り出た後、同年12月6日には韓国の元慰安婦3人が東京地裁に提訴した。1992年1月に宮沢総理の訪韓が予定される中、韓国における慰安婦問題への関心および対日批判の高まりを受け、

これを読む限りでは少なくとも現在の「日本政府」は慰安婦問題の起点を「慰安婦の名乗り出」「韓国の元慰安婦3人の東京地裁での提訴」としている。

朝日新聞の吉田証言をきっかけ」というのなら、まず「河野談話検証そのものがいい加減」という形で批判されないといけない。ちなみに秦郁彦氏は検証チームに入っている。今回の報道では一切見かけないのだがなぜ?

2.16回も掲載された吉田証言について

このへんが不明なのだが、16回の吉田氏の掲載はすべて「慰安婦に対するもの」だったのか。その16回の掲載内容についての報道が一切ない。ちなみに朝日にもない。ちなみに人権問題として、戦争に対する事に関することとして喋ったことは吉田証言ではないのではないか。ちなみに強制連行問題として取り上げられたからといって慰安婦問題ではないのは、当時朝鮮人に対する強制連行問題があったからでしょうし。

3.吉田氏へメディアの取材の意味。

 

1でも述べたが、「元慰安婦の名乗り出」「元慰安婦東京地裁提訴」があったからこそ、事前に報道した朝日の吉田証言が注目されたのではないだろうか。だからこと1992年4月の秦郁彦の発表をした産経新聞ですら

韓国・済州島での「慰安婦狩り」を証言していた吉田氏。同氏を取り上げた朝日新聞の過去の報道を批判してきた産経新聞は、大阪本社版の夕刊で1993年に「人権考」と題した連載で、吉田氏を大きく取り上げた。連載のテーマは、「最大の人権侵害である戦争を、『証言者たち』とともに考え、問い直す」というものだ。

 同年9月1日の紙面で、「加害 終わらぬ謝罪行脚」の見出しで、吉田氏が元慰安婦の金学順さんに謝罪している写真を掲載。「韓国・済州島で約千人以上の女性を従軍慰安婦に連行したことを明らかにした『証言者』」だと紹介。「(証言の)信ぴょう性に疑問をとなえる声があがり始めた」としつつも、「被害証言がなくとも、それで強制連行がなかったともいえない。吉田さんが、証言者として重要なかぎを握っていることは確かだ」と報じた。

 この連載は、関西を拠点とした優れた報道に与えられる「第1回坂田記念ジャーナリズム賞」を受賞。94年には解放出版社から書籍化されている。

 読売新聞も92年8月15日の夕刊で吉田氏を取り上げている。「慰安婦問題がテーマ 『戦争犠牲者』考える集会」との見出しの記事。「山口県労務報国会下関支部の動員部長だった吉田清治さん」が、「『病院の洗濯や炊事など雑役婦の仕事で、いい給料になる』と言って、百人の朝鮮人女性を海南島に連行したことなどを話した」などと伝えている。

こんな状態だったのである。本当なら取り上げるべきでない記事を取り上げたのは朝日新聞だけでなくマスメディアとしての問題点ではなかろうか。

ちなみに1993年2月には韓国挺身隊問題対策協議会と挺身隊研究会においても「吉田証言」に対し疑問視している。

一体各メデイアはどういう取材をしていたのかが全く疑問である。

ちなみに池田信夫氏は1991年に取材して知っていたらしい。

吉田清治の話は、私も1991年に韓国で取材したとき知っていた。「強制連行」は日本軍の隠してきた秘密だと思われていたので、その裏を取ろうとしたのだ。しかしそういう証言は一人もなかった。

んなら91年に言えよー

1991年に、終戦特集の番組の取材で、韓国で強制連行の被害者を探すため1ヶ月かけて50人ぐらいにインタビューしたが、軍に強制連行されたという人は1人もいなかった。しかし、それではネタにならないので、「日本にも道義的責任はある」という「告発調」の番組を作った

言わずにこんなことしていたのである、イケダノブオ師は何を考えているのであろうか。吉田証言には疑問があるとして取材しているのにこんな状態だったのである。

本末転倒というか、上司に逆らえなかったのであろう。哀れである。

4.吉田証言が強制連行の根拠というのは上記メディアの態度がもたらしたのではな  いか。

慰安婦がいた。吉田証言は本当だった」と騒ぎ立てたメディアは1993年明石書店にて出版された証言集すら読まなかったのだろうか。

そのことが「吉田証言が強制連行の根拠」という幻想をもたらしたのなら吉田証言に対するあらゆるメディア(イケダノブオ師含む)罪は大きい。

 

証言 強制連行された朝鮮人軍慰安婦たち

証言 強制連行された朝鮮人軍慰安婦たち

 

 

5.朝日新聞の取材を鵜呑みにする新聞社たち

読売も毎日も産経も「朝日新聞の吉田証言」に勝手に振り回されとりあえず「吉田氏に取材をしたのだろう」。「裏付けも取らず記事にしたのだろう」

 

大朝日様が間違えることなどない

などと勝手な幻想を持ち、朝日にダマサレターと喚くのは報道機関として情けないと思うがいかがか。

朝日だってメディアだもの。間違いだってするさ。

とりあえずこんなところ。