兎ノ森とツクラレシ花 Usagino-Mori’s Diary

小企業勤めの小市民のちみっちいココロとノウで書いてみます(仮)

あんまりな番組だったのでミヤネ屋にメールで意見出しました。

はじめまして、テレビの放送を見てこれヘタするとデマを流しているんじゃない
かという内容だったのでご連絡ます。

8/8朝日新聞虚偽報道きっかけで 改めて慰安婦問題を考えますについての疑問
点です。

放送内に強制連行の根拠となる吉田証言というテロップが流れていますが、吉田
証言の信ぴょう性はかなり前から

疑問視され、研究者の中で吉田証言を重要視する人間はほとんどいません。

今では「吉田証言が強制連行の根拠」というのはほとんどデマに近く、慰安婦を
否定する立場の方のみ語る話になっております。

慰安婦研究ということで西岡力氏を紹介していましたが、何故?という感じでし
た。西岡力氏を紹介するならむしろ秦郁彦さんでしょう。

ちなみに秦郁彦さんは吉田証言を疑問視され方ですが、初期には強制連行という
ことも紹介しております。

また、慰安婦研究ということでなら吉見義明さんや林博史さん、永井和さんも紹
介しておかないと片手落ちになります。

上記の問題点は西岡力氏のみを取材することで起きたのではないでしょうか。

また「女子挺身隊」=「慰安婦」と勘違いしていたというよりも「女子挺身隊」
という名目で集められた中にが実は慰安婦をさせられた人がというのは 考えら
れないでしょうか。

(「女子挺身隊としての募集」という嘘なら本人は女子挺身隊で集められたと思
うし、それが本当かどうかは本人にはわからない。反抗的な態度をとっ た罰と
かなら可能性はありませんか)

番組では日韓関係のみ語られてますが、そもそも台湾、インドネシア、フィリピ
ン、オーストラリア、中国にも「いわゆる慰安婦」にさせられた人がい る事実
について

全く話されていません。吉田証言のみにかたよることで、韓国以外に慰安婦とさ
れた方がいないんだという誤った認識をしてしまう可能性があります。

また、実は吉田氏以外にも慰安婦の募集に関わったという証言や戦犯裁判での証
拠など従軍慰安婦に関する研究は進んでいます。

少なくとも現在調べればオランダや国立公文書館においてそういう証拠が出てき
ています。

そういった取材はせず、ただ西岡力氏の話を鵜呑みにするのは吉田証言をそのま
まのせた朝日新聞と同じ行為に思えますが、いかがなものでしょうか。

まさかとは思いますが西岡力氏の「よくわかる慰安婦」を読んでそのまま載せた
ということはないでしょうね。あの中にも研究者から批判されている中 身があ
ります。

また、本来の問題としては「戦時下における性暴力」としての「軍慰安所におけ
る性奴隷慣行や性奴隷制としての慰安婦制度」が問題とされたのではな いで
しょうか。

しかもいわゆる「河野談話検証報告書」において朝日新聞の吉田証言をきっかけ
にという文章が一切でおりません。

このことが問題になったのは「従軍慰安婦にされた人が名乗りでて提訴したか
ら」というのは政府の検証結果でも明らかです。

更に日韓関係を悪化させたのは「慰安婦問題」ではなく、むしろ「竹島領有」の
問題や「靖国神社参拝」ではないですか。

もっといえば94年頃頻出していた政治家の問題発言の中に「慰安婦なんていな
い」とか「慰安婦は売春婦だ」とか現在に通じる否定論が韓国の世論を 刺激し
たのでは

ないでしょうか。番組内では一切そういうことが語られておりませんが、意図的
に排除したのでしょうか。

そもそも軍慰安所においての募集において「騙したり、甘言にのせたり、脅迫し
たり」して集め「軍慰安所において意思にそぐわない強制売春させたこ と」が
国際的に問題であって

そこに軍が関わっていたことが「戦時性暴力」として問題だというどんな時にお
いても「個人の尊厳や人権は尊重されないといけない」ということが問 題では
無いでしょうか。

また「セクシャルワーカー」は「相手はだれでも良いと思っているから問題がな
い」というのならそれはセクシャルワーカーに対する差別ですよね。

国際的にはユーゴスラビア内戦やグアテマラ内戦、コンゴ内戦などで起きた戦時
性暴力についての問題点の一環として捉えられているのであって

どうみても「日本」がきちんと対応することで国際的な評価は上がっても評価が
堕ちるということは考えづらいと思います。

理由は

1.戦時性暴力の正当化の否定
2.被害者の救済の道筋が立つ
3.未来において戦時性暴力を防ぐきっかけになる。

日本の判断がこういった未来の礎になるならむしろ日本の評価はすごく上がると
思いますがどうでしょうか。

(偽)森兎さんより。